久しぶりに魚の紹介ですが、写真の魚はマトウダイという魚。
私の地域ではマトダイ、マトなんて呼ばれていますが、呼び名は地域によって様々です。今回は、マトウダイの食べ方と調理法を書いてみます。
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マトウダイの食べ方
基本的にはどんな調理をしても美味しく食べられる魚ですが、他の魚と比較して脂がないので塩焼きはあまりお勧めしません。
では、どんな食べ方がお勧めなのか。
- ムニエル、ソテー
- から揚げ、煮付け
- 刺身、カルパッチョ
- ホイル焼き
- みそ汁
- 鍋もの
これらが個人的にはお勧め。白身で淡白な魚なのでカルパッチョ、鍋物には特にお勧めです。刺身に関しては過去に一度書いていますが、アニサキスが発見されている事例もあるので注意。
参考⇒アニサキスが寄生する魚を刺身で食べる場合は気をつけよう。
マトウダイの名前の由来
冒頭の写真をご覧下さい。
マトウダイの魚体の真ん中に黒い斑点があるのが分かりますよね?これが「的(まと)」に見えることから「的鯛」と呼ばれるようになった説、もう一つが顔が馬に似ていることから「馬頭」になった2説があります。
これは名づけた人にしか分からないことなので、自身がしっくりくる方を信じれば道は開けるでしょう。
マトウダイの調理法
それでは本題、マトウダイの調理法について書いていきます。
マトウダイの調理をする場合の注意点
他の魚と比べてもトゲが多く怪我をしやすい魚なので注意点は多いです。
調理をする機会が頻繁にある方は次の道具を準備しましょ。
- 調理バサミ
- 軍手
魚を調理する機会が多い方は調理バサミを持っていても損はないです。
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丸の状態で怪我をしそうなヒレやトゲをあらかじめ切っておく事で防ぐことができます。
軍手も魚を調理する際には重宝します。マトウダイは特にトゲが多いので気をつけましょう。
背びれはもちろん鋭い
中でも怪我をしやすいのが顔の横のトゲ、パッと見では分かりにくいので注意して下さい。顔の周りにトゲがある魚は多いです。
そしてマトウダイは特殊で、腹、背にトゲがあります。背びれや腹ビレの付け根に細かいトゲが沢山あるので注意しましょう。
とにかくゴツゴツしていて怪我につながりやすい魚なので、慎重に調理することを心がけましょう。
マトウダイのさばき方
マトウダイのさばき方を解説します。頭などもダシは出るので使うこともありますが、今回は頭を落とした状態から解説しようと思います。
頭を落とした状態がこちら
ここまでは他の魚と手順は同じですが、マトウダイに関してはここからが通常の魚の調理法と異なります。
先に述べたようにマトウダイは腹と背にトゲがあるので、先に包丁でトゲを避けながら切り込みを入れます。下の画像をご覧下さい。
この切込みを入れた部分から包丁を入れて行きます。
腹、背、同じ手順で三枚におろしていきましょう。裏面も同様。こうすることでトゲを避けて三枚におろすことが出来ます。
煮付けやから揚げにする場合、2枚卸の状態で料理するならトゲの部分は落としてしまいましょう。
この状態から食べやすい大きさにカットすれば煮付け、から揚げの下準備は完成。
同じ調理法ですが、頭を落とした時点でトゲを落としてから三枚におろしてもOK。下の写真の状態から三枚におろします。
この場合は普通の魚の3枚卸の手順と同じです。
三枚におろしたら腹骨を取り除き、あとは皮を引いて刺身にします。マトウダイは不思議な魚で、三枚におろしたら他の魚と違い骨がなく、身が綺麗に3つに分かれます。
ここまで完了したら後は刺身に引くだけ。マトウダイは「そぎ切り」が良いでしょう。
切り方に関しては過去に記事にしているので、そちらを参考にしてください。
参考⇒刺身の切り方を伝授!自宅で刺身を切ることのメリットを知っておこう。
刺身に関しては、わさび醬油はもちろん美味しいのですが、もみじおろしとポン酢で最高に美味しいです。
マトウダイの魚卵、肝に関して
マトウダイには魚卵、肝が入っていますが、これらは食べることが可能です。
主に煮付けにして食べられますが、カワハギと同じように肝和え刺身で食すこともできます。
ただ、肝に関しては鮮度がいいことが条件で、鮮度が落ちた肝は生で食べることはできません。白く鮮度の良い肝なら可能です。
下のマトウダイの肝は色目が悪かったので生では食しませんでした。(こういう場合は加熱調理してください)
さらに肝を刺身に和えるばあいも、生くさいものを好まない方は湯通ししてからを推奨しておきます。
マトウダイは値段的にも手ごろでお勧め
マトウダイは珍しい魚ですが、店頭に並ぶばあいは価格も手ごろでお勧めなさなかです。
大きさや時期によって価格の変動が激しい魚でもありますが、スーパーの店頭に並ぶ時期には低価格で並んでいる場合が多い。
キロ単価は私の地域では、鍋物や白身魚が不足している時期はキロ単価1000円ほどしますが、落ち着いた時期は100円~300円ほど。
価格の割には非常に美味な魚なので見かけた際には是非おためしあれー。