品質と価格が比例するのと同じで、サービスの質と価格も比例しますよね。
低価格を重視するのなら質が落ちるのは当然で、言うまでもありませんが、質を重視するのなら価格は上がるんです。こんな当然のことが分かってない人が多いように感じます。
1万円のステーキは黒毛和牛でしょうが、1000円のステーキは国外から輸入した、質の低い肉だと覚悟して食べましょう。低価格を重視するというのはそういうことなんです。
それなのに、それなのに、できるだけ安く済まそうとしているのに、質に関してのクレームつける人ってやっぱりいますよね。
そういうお客への対応、難しいですよねぇ。。
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質を重視するのならお金を惜しむな
満足度120%の美味しいステーキを食べたいのなら、お金をケチったらダメだと思うんです。
お客の満足感を満たすには、質の良い商品、サービスを提供する必要がありますが、それらにはコストがかかります。
つまり、質の良い商品を提供するためには提供側もコスト(原価)が上がるので、それに見合った価格設定をしなければいけません。
サービスはともかく、商品の価格には相場がもちろん存在しますし、質の良い商品はやっぱり仕入れ価格も高いのは当然。
提供側にはこういう事情があるんです。
提供側はコスト、利益を考えて価格設定している
会社として利益を出さなければいけないのですから、コストを計算した上で利益がでるように価格設定をします。
利益なしで提供していては成り立たないですからね。そこで本来の価格設定から値切られることで、提供側はコストを落として提供することになるわけですな。
そうなると当然、質は低下するのですが、これについて文句を言う人は少なくありません。
「質の良い肉を提供するって評判だったのにがっかりした」
なんてね。いやいや、お店側が設定した価格を下回る交渉しておいて、他のお客と同じようなサービスを受けれると思うほうが間違いでしょ。
例えば5000円で食べ放題!しかも高品質の黒毛和牛を提供!こんなお店があったとして、人数が10人、予算は1人当たり3500円なので、この金額で交渉。
この条件で店側が受けたなら、もちろん5000円のお客と同じようなサービスは提供できないことになります。当然ですね。
通常より安い価格で交渉しておいて期待するお客
値切るなら期待すんなって話です。
なんでこんな記事を書いたのかっていうと、つい最近の話なのですが知人が精肉店を経営していまして、通常で販売している価格よりはるかに下回る予算でステーキの注文があったんです。
知人は、「せっかくうちの店を口コミで知ってくれたから、お客の予算に合わせて何とかする」と言っていました。
利益を落としてお客の要望に答えた結果、クレームまがいの電話。知人はクリリンがやられた時の悟空よりも怒っていました。もしかするとドラゴンボールのスーパーなんとかに近いのは、私の知人かも。
やっぱり質を売るなら価格を落としてはダメ
結論としてはこれですね。
質を売りにするのなら、やはり価格を落としてはダメです。質が良いという口コミで集客につながったのであれば、どれだけ交渉されようが価格帯は崩したらダメっす。
今回の知人の話は、価格を崩してお客の要望に応えられるように質を落としたことがいけなかったのかも。かも、じゃなくて「いけなかった」。
ディスカウント合戦のレッドオーシャンに参戦しなくても、質を重んじるお客はいつの時代にもいるわけで、質を売るならそこはトコトンこだわった方がいいのかも知れませんね。
私自身の職種にしても、1000円の商品を購入したお客が
「1000円だからあんなもんだよね」
と言うのと、100円の商品を購入したお客が
「100円もしたのに美味しくないじゃない!」
なんてお客に分かれますもんね。商売ってむずかしいんすね。