とある社員が言いました。
「うちの会社の人間は本当に良く頑張ってるよね。だけど会社は評価してくれないよね。」
企業によっては社員の評価をできない企業が確かにあります。
そういう企業で業績を伸ばしたところで、評価、賃金は上がらないでしょう。だって、評価がそもそも上がらないから。
だけど「頑張ってる」という言葉、便利だなーと思うんです。例えば
「朝9時から、22時まで仕事して頑張ってるのに給料が上がらない!」
これ、違うと思うんです。大事なのは中身で、たとえ12時間仕事をしたからといって、企業の利益が上がらないと賃金は上げられないんです。
これが次のような場合
「12時間費やしていた仕事を、9時間で終わらせる事に成功し、業績も伸ばせました。」
この場合、企業にとっては利益が出ますよね。3時間の残業代の削減、経費は落として業績も上げたのなら素晴らしい事だと思います。
「頑張った」というのは「結果」が伴い周りが評価する事で、自分達で評価する事ではないんです。
評価を得るためには「考える」事が必要です。「どれだけ頑張っても賃金なんて上がらないから頑張っても無駄」と思考停止するのではなく
どうすれば企業の利益になるのか?を考える事も必要です。
考えて、工夫して、改善し、継続的に業績を伸ばしてから、「評価されない」と結論付けるべきです。
業績に変化もなく、改善もしていない状態で、「勤続年数が長いのに給与があがらない」なんて意見は間違っていると思います。
僕は数年前、転職をしました。
新しく入った企業は12時間労働で、ダラダラした仕事をする企業。
そこで、社員は口をそろえて「拘束時間が長い」と言っていました。決まり文句の
「うちの会社は法律に違反している」、「組合がないからこんな事になるんだ」などなど。
確かに法律には反しているのでしょうが、会社は利益があって成り立っているので
業績を上げずに労働時間を削減すると、単純に「人手」を増やすことになります。人手が増えると経費が上がります。
結果として、時間を削減し人手をふやした分「社員の給与」が下がります。
「労働時間は短縮したいけど、賃金が減るのは困る。」という結論になり、「ダラダラ時間を過ごして残業を稼げればいい」と結論を出す。
ここで考えるのをやめてしまっているんです。
労働時間に対して不満があるのであれば、作業の効率化をめざし、時間短縮し、業績を上げることです。
目指すべきは
「作業効率化で時間を短縮した上、利益も○○%アップ、経費を押さえた上に利益が向上したので評価をして欲しい」
ここだと思います。しかし、これに成功したとしても、評価してくれる企業ばかりではありません。
既存の固定概念にとらわれ、変化を嫌う企業も中にはあります。押さえつけられるばかりの企業には、見切りをつける時も必要です。
企業の評価は関係なしに、「作業効率化」について「考える」。
売り上げ、利益を上げるためにはどうすればいいか「考える」。
「考える」という事を忘れないようにしましょう。簡単なことですが、大事なことだと思います。
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頑張って