ただの雑記です。
最近、妻の実家の田舎に帰りました。

妻の実家に帰省すると、妻の「祖母(おばあちゃん)」が料理をしてくれます。料理をするといっても、珍しい郷土料理や凝りに凝った料理を振舞う訳ではありません。
僕らが毎日「普通」に食べている、白ご飯とみそ汁。それに焼き魚や、漬物が添えられているだけのごく普通の料理です。
今回は、上の記事にも書いている通りバタバタした帰省になったので、ゆっくりする時間は無かったのですが「1食」だけ祖母の家で食べた「みそ汁」が究極に美味しかったです。
何も特別なみそ汁では無く、具は玉ねぎ、にんじん、ネギ、揚げが入ったシンプルなみそ汁。
これだけなのに、僕にとっては人生の中で一番美味しいみそ汁だったので驚き。
僕、みそ汁大好きなんです。特に「揚げ」が入ったみそ汁が好きで、白ご飯とそれがあればいい程。
妻に「なんでこんなに違うの?」と聞いてみたところ、「ダシが違う」との返答。妻の祖母は「本だし」が嫌いで、自分で「ダシ」を作っているようです。
なるほど。という思いでした。
これだけ美味しいみそ汁を毎日食べていれば、「本ダシ」で作ったみそ汁に違和感を感じるのは当然でしょう。
少し前に記事にした、和食が「無形文化遺産」に登録された話。これは、「ダシ」が決め手になったんです。

僕らの生活は便利になって行く反面で、大切なものを失っているのかもしれません。
ダシに関しても便利な調味料が山ほどあり、かつお節や、いりこでダシをとる人は少ないでしょう。
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昔ながらの料理というのは「ダシ」を大事にしているんです。料理はダシが全てといっても過言では無いくらい、大事なものだと実感しました。
妻の祖母の「みそ汁」が美味しい秘密は「ダシ」にあったのです。
こういう素晴らしい料理は、時代が進むにつれ忘れられていくのかも知れません。沢山の調味料で味付けされた料理も確かに美味しい。
だけど、それらの料理は手間をかけた本当に美味しいものには敵わないでしょう。
妻に「祖母のみそ汁の作り方を習ってくれ」とお願いしました(笑)
そして、妻から娘へと受け継いでいって欲しい味。みそ汁1つでも、これだけの違いが出る「ダシ」ですが、他の料理もこれだけの違いが出るのは間違いないでしょう。
おばあちゃんの味、忘れられていくのは勿体ないですね。
ただの雑記でした。