その日はとある中小企業の月に一回の役員会議。社員は皆、暗い顔をしていました。
また余計なルールが増えるのでは….
社員の1人に話を聞いた所、月に一回の役員会議は社員達の間では社員強制労働会議と呼ばれているらしい。興味深々で話しの内容を聞くと、ビックリする事だらけでした。
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新たに課せられたルール。6時間の間の喫煙、飲食の禁止
上述した話を聞いてから1週間後、社員のAさんと交流できる機会があった。興味もあったので社員強制労働会議の内容について聞いてみた。
結果は今回の会議でも、当然のごとく社員に制約が課せられたらしい。内容は以下。
・拘束時間中は、喫煙、飲食の禁止(昼食時間、休憩時間はOK)
話を聞いてみると、ごく当たり前の内容だった。そこで社員に「当たり前の事なのでは?」と尋てみました。
すると社員Aさんはは
「はい。ここだけ聞くと当たり前の事でしょう。拘束時間は喫煙、飲食の禁止、これは当然の事ですが、問題は拘束時間が長すぎるという点です。僕らは午前8時~午後21時まで拘束され、その間の休憩時間は昼に1時間、午後3時から15分しかありません。」
という回答でした。この社員Aさんの言っている事が本当であれば、午後3時から21時までの6時間は休憩無しという事になる。
喫煙者にとってはつらいでしょう。さらに飲食禁止というのもキツイです。続けて今までの現状も聞いてみた。
12時間拘束の中の今までの環境
今までの環境は
・8時に出社する
・10時、朝の仕事を段取り付けて5分程度の喫煙タイム
・12時から交代で昼食(1時間)
・15時から交代で15分の休憩
・18時に5分程度の喫煙タイム、軽く腹ごしらえ(パンなど)
・21時仕事終了
休日は週一。
という流れになっていた様ですが、赤の部分は今後出来なくなるという事になります。時間的に見るとキツイのは15時~21時までの6時間。
6時間、小休憩も入れずに仕事するのは大変です。昼以降の腹ごしらえも出来なくなります。
さらにルールはこれだけではありませんでした。企業の特定につながるので内容は書けませんが、ひどい内容のルールもありました。
何故こんなに厳しいルールを作るのか?社員に問題があるのか?
社員Aさんに尋ねてみた。「何故、こんなルールが出来たのですか?社員に問題があるのですか?」
社員Aさん
「社員の中には確かに問題がある人もいます。だけど、ほとんどの社員はしっかりと仕事はしています。仕事しないと結果が出ない仕事なので。会社がルールを作るのに理由は無いです。議題すら決めずに会議を開いて、雑談の中で社員達へのルールが増えて行っているようです。」
さらに聞いてみた
「そんな会社、社員も辞めずに良く続いてますね。何か理由があるのですか?」
社員Aさん
「拘束時間が長いので所得は高いです。時給に換算したら他社より低いのですが、時間が長い分手取りは多くなります。今の給料でずっと生活してきたので転職できない状況です。」
今の会社に不満はある、だけど転職は出来ない。さらに、会社内の社員の3割は社長の身内だと言います。
そうなると組合、ストライキという話もうかつに出来ないでしょう。
社員達はどうやってモチベージョンを維持すれば良いのか?
こういう状況の場合、社員達はどうやってモチベージョンを維持すれば良いのか僕には分かりません。
転職できない状況なので、会社を辞める訳には行かない。仕事に情熱を燃やして役員を目指すのも、身内で固めているので難しいとの事。
さて、どうしたら良いのでしょう?笑
「会社が決めた事には従うしかない」と考えるのか、それが嫌なら「何か行動を起こす」しかないですね。
それ以前に、労働基準法には確実に違反していますがね。
最後に
こういう状況では、社員達に「やる気を出せ!」なんて言っても無理な話でしょう。
話に聞くと、「アメとムチ」では無く、「ムチ、さらにムチ」という印象でした。僕ならどうするか?と考えましたが、僕なら辞める覚悟で組合、もしくは役員に直談判という方法になるでしょう。
組合自体も無い企業なので、気合入れて組合でも立ち上げる社員が出てくれば面白そうですがね。
コメント
訴えた方がいいですよ
5時間以上仕事したら30分の休憩が義務付けられます
36協定違反です
訴えたら勝てますよ
>まんでんほうさくさん
うーん。こういう場合は転職できないというなら、従わざるを得ないような気がします。