その日は毎週恒例の朝礼の日でした。
その日の朝礼で店長が店舗内にあんなに大量のアンチを生む事になるとは僕も予想していませんでした。
当時、当たり障りも無く平凡な日常を送っていた店長が一気に店舗内のメンバーを敵に回してしまった話です。
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店長はどんな人物だったのか?
店長経験は無いものの、勤続年数が長く正義感の強いKさんは、棚からボタモチ状態だったとはいえ店長という役職に付くことが出来ました。
店長になったため、今まで勤めていた店舗では無く新しい店舗に店長として配属されました。就任して間もない頃は店長職になれていないこともあり、周りの意見を聞いてから結論を出すタイプの店長でした。
決して自分の意見を押し通すわけでも無く、相手の意見を聞いてから皆に情報発信をする。
しかし、それが功を奏し誰からも一目置かれる存在では無く”人の良い店長”として店舗のメンバーとはうまくやっていました。
そんな店長でした。
配属されてから1年何の問題も無かった店舗
配属されてからの1年間、店舗内の大きな問題も無く何気ない日常が過ぎていきました。
それは店長の人柄や、まずは人の意見を聞くという真摯な態度が功を奏して必然的になったものでした。
良く聞く「何かいい事はない?」という言葉がありますが、”何も問題が無く平凡”というのが実はいいことなのかも知れません。
何も無い状態というのは店舗のメンバーも仕事に集中できます。更には、人間関係がスムーズだとストレスも無く仕事はスムーズになります。
たったの一日でその平凡は崩れる
人間関係はもろいものです。ある日のたった一日の出来事で平凡な日常は崩れ去りました。
今にして思えばその日店長は機嫌が悪かったのでしょう…前述した毎週恒例の朝礼の出来事、とある社員に日ごろの不満が溜まっていたのでしょうか、朝礼で突然訳の分からない話を始めました。
そのときの発言内容が
「○○店から来たメンバーはたるんでいる!初心を忘れてダラダラしすぎだ!」
普通にどこにでもある発言なのですが、問題は○○店から来たメンバーが店舗内に沢山いたことでした。
後で聞いた話によると、ある特定の人間に対しての発言だったようですが○○店から配属されてきたメンバーは皆が皆、燃え上がっていました。
朝礼後に”反店長派”が沢山生まれていました。
「あんなのは朝礼で発言することではないよ!」
「朝礼は個人の不満をぶつける場ではないよ!」
「あんな人だとは思わなかった!」
「ふざけやがって!%&w”!$’&&$&&$#$$FJNO+}*?!」
言葉にならない怒りをあらわにする者、完全批判する者、店舗内で無視する計画を建てるもの…色んな人間がいました。
その日は店舗内のどこに行っても話題は店長の話。僕は正直うぜえな…という心境で話を聞いていました。
あー。これはやっちゃったな。
内心、朝礼中に心の中で僕はつぶやいていました。確かに店舗の長が思うことは朝礼で発信しても良いと思いますが、それは店舗全体に関する事であって、個人に対する思いを発信するのは間違っていると個人的には思います。
しかも僕の中では一番NGだと思っている”個人の中傷”をしてしまって、更には対象者が多いというから手が付けられません。
もう、取り返しが付かないほどに燃え上がっていました。もうその日から店舗のメンバーの協力は貰えなくなったでしょう。
そのときの店長の失敗を考える
まずは今回、店長が失敗した所を考えてみました。
・朝礼という全体の場で個人的な特定の人間に対する不満をぶつけてしまった
・その日の気分で発言してしまった
・特定の人間に向けたはずの発言がその他大勢に関連する内容だった
以上の3つなのかなーと僕は考えます。
その後の店長がどうなったのかは今の僕には知る事は出来ませんが、店舗内では大変な思いをしたのだと思います。
ただ、店長職だけに限らず中間職というのは本当にメンタル面でも大変だと思います。
上からの圧力、下からの突き上げの板ばさみ状態で、僕らのような平社員には分からない苦労があります。
そこを考慮した上で、その時の店長の発言をもう一度思い出してみましたが…やっぱりどう考えても失敗だったという結論が僕の中で出ています 笑
「口は災いの元」
どうやらこのことわざは本当だったようですね。
最後に彼の失敗から学ぶ
店長は失敗してしまいましたが、この失敗から学べる事もあるはずです。
個人的な不満は間接的に伝えるのでは無く、直接本人と話をするのが良いという事、もう一点が今から発言する内容が”その場に適切な発言か?”を確認してから発言する事。
発言をする場合はしっかりと自分の主張をまとめてから、適切な場で発言しましょう。
多くのアンチが生まれたという事は、その時の店長の発言は
その場に合わない発言だったのでしょうね。