「最高の技術」をもったHさんが「実績」を上げられなかった理由。

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気がつけば、さかなに関する仕事に就いて10数年になります。

様々な人と出会いましたが、最高の技術をもったHさん(以下Hさん)と仕事をしたことがあるんです。

Hさんは、魚の調理はスペシャリストで、刺身はもちろん、切身、盛り付けまで最高の技術を持っていました。

そんな最高の技術をもっていたHさんは、技術があったのに成功を収めることが出来ませんでした。

このHさんが成功できなかった理由が、ブログにも通じるかもしれません。

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技術を磨き続けたHさん

どうすれば綺麗な盛り方ができるか?

見た目が綺麗になるにはどうやって切ればいいのか?

Hさんは試行錯誤しながら技術をみがき続け、他を圧倒する技術を身につけました。

そんなHさんに企業も絶大な信頼をおき、ついには「責任者」にまで上り詰め、1つの店舗を任せられることに。

常に学ぶ姿勢をみせるHさんは企業にとって、「貴重な人材」に見えていたことでしょう。

僕も当時「責任者」の地位でしたが、Hさんが責任者に抜擢されたと耳にしたとき、当然だと思っていました。

それだけHさんの技術は、他の責任者を圧倒していました。

思うように実績を上げられないHさん

企業で評価を上げるのに欠かせないのが、もちろん「実績」ですね。

周囲の期待とは裏腹に、Hさんは全く実績を上げることができません。それは1年たっても変わりませんでした。

あんなに素晴らしい技術をもったHさんがなぜ?

誰もが思っていたでしょう。素晴らしい技術をもったHさんが、「実績を上げられないはずがない」と。

そこで、企業の上役から近隣店の責任者である僕に「視察」に行くように指示がきました。

僕も例外ではなく、Hさんは実績を上げるだろうと思っていました。

いずれ、Hさんは僕なんか気軽に声をかけられない人になると。だけど、実際は違ったんです。

最高の技術をもっていても「その先」が見えていなかったHさん

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誰もが認める最高の技術をもち、さかなの食べ方や調理法まで非常にくわしいHさん。

商品作り、売り場作りは他を圧倒。刺身、切身、その他の商品まで素晴らしかったのを覚えています。

綺麗に盛られた刺身、美味しそうに盛り付けられた切身、対面に並ぶ様々な種類の魚。

しかし、Hさんの品揃え、商品作りは「消費者」を意識してるとはとても思えない状況でした。

これは良くある話なんですが、Hさんの商品作りは「綺麗」それだけ。もちろん見た目は大事ですが、商売で大事なのは「誰に?どうやって?」を考えること。

さかなの販売は非常に面白いもので、販売者の思考によって様々なんです。

例えば「鯛」で例えると、刺身、煮付け、からあげ、お吸い物、鍋物、その他色んな食べ方があるのはご存知ですよね?

それらの調理法を提案しつつ、「どんな客層に、どうやって食べて貰うか」を考えるのが楽しいんです。

そして、どんな食べ方もそうですが、美味しく食べられる調理法が必ずあるんです。

一番だいじな「それ」がHさんには足りなかったのです。

商品作りは「誰に」売るのか?と「どんな人に」最適なのか?が大事

塩焼きが食べたい消費者に「煮付け用」のさかなを勧めても売れません。

綺麗な商品作りに重きをおいたHさんは、買い手を考えた商品作りが出来なかったのです。

鮭の切り身は一人前何グラムが最適なのか?

食べやすい刺身の1切れは何グラムなのか?

その他の色んなことを考えず、「どうやったら綺麗に見えるか?」だけを考えたHさんが、成功するはずもなかったのです。

僕が商品を作る場合、特に注意するのは「量目、値ごろ感」、その料理にあった「適量、適度な大きさ」です。

バーベキューをする場合、1人当たりの肉の量は大体150グラムです。

見た目を綺麗にしたいので、牛肉のほとんどを「サシの入った黒毛和牛」にすると、もちろん価格は上がります。確かに黒毛和牛をメインにしたセットにすると綺麗です。

しかし、それが売れるか?というと売れません。いくら綺麗な商品でも「値ごろ」を外すと売れません。

さらに「適量、適度な大きさ」も非常に大事です。

  • サラリーマンをターゲットに(財布にやさしい1コインラーメンなど)
  • 休日の家族連れを狙う(価格を下げ、子供も意識したメニュー作り)
  • こだわり層、美味しいラーメンを食べたい客層(価格が上がっても味にこだわる)

一部の例ですが、どんな客層を意識するかで商品の作り方、メニューは変えないといけないんです。

いつまでの「大事な何か」に気付けないHさんは降格後、転職

結局Hさんは実績を上げられないまま降格、それに納得できなかったようで転職の道を選択。

天才的なスキルを身に付けたHさんは、そのスキルで企業に貢献できずに企業を去りました。

これをブログに置き換えて考えると面白いですよね。

ブログの世界には「テーマ」を作成している方もいて、そのテーマをどんな人に使って欲しいのか?を考えて作られたテーマは愛されるのかなーと考えています。

SEOに強いテーマを探している人には「SEOに強いテーマ」、SEOを意識しない記事を書いている人には「デザイン重視」など

テーマをどういう人に使って欲しいのか?をイメージ、それと同じくブログで情報を発信している人も、「どんな人に読んで欲しいのか?」をイメージする必要があると思います。

Hさんから学べることは、SEO(技術)を極めたけど、消費者(読み手)のことは考えていなく「ただの上位表示」されているだけの記事じゃダメってこと。

もうひとつ、Hさんと同業者の僕らはHさんの売り場を見て「素晴らしい」と評価するのと同じく、上位表示された記事を同業者(ブログ運営者)が評価すると「素晴らしい」となります。

タグの中のキーワードの入れ方、文中にキーワードに関連する文字の表示の手法、タイトルの付け方。

しかし、お客(読者)が素晴らしいと思うとは限らないんです。

同業者が「素晴らしい」と思う商品(記事)と、お客(読者)が素晴らしいと思う商品(記事)は別物だと僕は考えます。

あなたはHさんを見て何を思って何を学ぶでしょうか?

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